撥遺式・遷佛式(魂抜き供養)

生活と祈り

撥遣式とは

一度、勧請した仏・菩薩、精霊などの魂を本国に奉送する、つまり魂を抜く儀式のことを撥遣式といい、正式には撥去遣送といいます。俗に精霊抜き・魂抜き等と称せられています。彫刻・図画した仏像、石塔、曼陀羅、位牌などの「お性根を抜く」などとも言われることがあります。後を引き継いでいく者がいなくなり、身寄りなく遺品整理されたものも全身全霊で撥遣をいたしています。

どんなときにするの?

1 仏・菩薩像、位牌、石塔等を修復するとき。

修復するために一時的に撥遣してから補修後に再び開眼式を行う事となります。

2 古損の仏・菩薩像・位牌などを最終の供養をして処分する(浄焚式)とき。

新造するために今まで礼拝していたものを浄焚した後、新造されたものには開眼式により魂入れをおこないます。

3 お墓・納骨壇・お仏壇などをお祀りしていく施主が不在となり、永代供養に切り替えたり、墓じまいなどをするとき。
4 引っ越しなどで仏さまを動かすとき。(遷座式)

お引越し先で再び開眼をいたします。

などが考えられます。
なお、浄焚することができないもの、または仏具以外のものでも、日頃大切に扱ってきたものに対して粗末にならないように同様の儀礼を行う法要があり、仏壇供養・人形供養・針供養・筆供養・はさみ供養などのことです。

準備するもの

お花・塩・酒・紅白餅または五穀米・果物・お菓子・五種類の山の幸

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