春・秋 彼岸会大法要 The equinoctial week

大法要

彼岸会

お彼岸
極楽へのあこがれを起こす日・極楽浄土への道
春分と秋分を中日としてその前後3日間の計一週間にわたる期間、彼の岸へ生まれることを願います。つまり菩提の種を蒔く日といわれます。
もともと生死流転する現実の世界の此岸から涅槃の理想の世界である彼岸に到る「到彼岸」のことで、「六波羅蜜」を実践し、煩悩の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う信仰実践の期間とされています。
その起源は、聖徳太子の頃といわれます。善導大師は、太陽が真東から出て真西に沈む春分・秋分の日には、その陽の沈みゆく阿弥陀さまのまします西方の彼方にある極楽浄土を慕う「日想観」という行法にて、 その日没の場所を極楽浄土と思ってあこがれの心を起こすべきである、自分自身を反省するのにふさわしいともお説きになっています。

是非このお彼岸にはビルの谷間に沈みゆく太陽であろうとも、その彼方には極楽浄土があるのです。お浄土へ思いをよせ、南無阿弥陀仏を称えてご先祖から伝えられた「命」の尊さをかみしめ、 今日ある自分を育んでくれた数多くの祖先の追善供養など仏事につとめ、わたしちたち自身の生活をもう一度反省し、心から先祖のご恩に感謝を実践いたしましょう。

春彼岸のつどい-3月春分の日前後-

続けることの難しさ 続けることの尊さ 続ける得る有難さ お釈迦様はやすらぎの世界「彼岸」にたどりつく手だてとして六つの正しい努力実践方法である「六波羅蜜」を示して下さいました。
①布施(めぐみ・人に施すこと)
②持戒(いましめを守ること)
③忍辱(しのび・耐えること)
④精進(はげみ・努力すること)
⑤禅定(自己反省すること・しずけさ)
⑥智慧(真理にもとづく考え方や生き方をすること・さとり)です。
この六つの実践で煩悩 (ぼんのう) の川を渡り、極楽浄土へ生まれかわりたいと願う期間を彼岸といいます。もし、六つすべてを実践できなくても、一つでも二つでも生活の中に生かし、お念仏の行を続けましょう。
有縁の皆様、お誘い合わせてご参詣下さいますよう、ご案内申し上げます。

秋彼岸のつどい-9月秋分の日前後-

「いい人生」感謝のこころ思いやりいつも笑顔でやさしい言葉
暑い夏も終わり、朝夕にはいくらか凉しさが感じられる秋彼岸の時期となります。
「あの世、この世」という言葉の「この世」は私たちの生きている世界であり、「此岸(しがん)」です。此岸は煩悩渦巻く「四苦八苦」の世界です。
限りある苦悩の世界をいとい離れて求められるのが、「あの世」すなわち「彼岸」です。 彼岸は限りない命と智慧に満ちあふれた世界です。
阿弥陀さまの西方極楽浄土こそが、私たちの願い求めゆくべきこの彼岸です。
自然を味わい、今日あるこの自分の命が数多くのご先祖から脈々とお伝え育んでいただいた「命のバトン」を受けて生きている認識でご先祖を偲びましょう。そして、「四苦八苦」の世界に埋没することなく精進してまいりますという心で自身の日々の生活をもう一度反省したいものです。
有縁の皆様、お誘い合わされてご参詣下さいますよう、ご案内申し上げます。

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