福岡大空襲慰霊祭
福岡大空襲 戦災死者 慰霊祭 -6月-
福博も梅雨入りして境内の紫陽花も活き活きとしてまいりました。 皆様にはお変わりありませんでしょうか。
皆様、ご承知のとおり昭和20年6月19日、ここ福岡で大空襲がありました。
福岡大空襲により圓應寺のある簀子地区は奈良屋地区についで、甚大な被害を受けました。犠牲者の数は2番目に多く、176名にのぼりました。そのうち簀子小学校の児童は24名だったと聞いています。
小学校に並べられた真っ黒に焦げたご遺体は判別も困難をきわめ、圓應寺は引き取り手のなかった地区の犠牲者を赤レンガに開けた穴を通し、圓應寺の無縁仏地蔵尊のみもとに埋葬し、そして、すべての戦災死者の供養をしたのでした。
圓應寺では「命を落としていった方がいる」こうした出来事を風化させる事ことのないように今年も、戦災者の慰霊と共に、失われた人々の命の重さを皆様と考え、今、自分がいることのあり難さを感謝し、後世へ伝えたいと思っております。
ぜひ、ご参詣くださり、ご一緒にみ霊に掌を合わせてくださいますと幸いです。
ウクライナ情勢の最中、慰霊と共に世界平和を祈ることはとても意味のあることと、簀子地区自治連合会さまとの併催が叶いました。
これをきっかけに176名の方々のお名前を呼んで年に一度は光を当てさせていただくことはできないものかと、名簿を探して自治体や外郭団体にご協力を呼びかけているところです。
この動向も当日発信させていただきたいと考えています。
戦争体験者が激減する中、伝えることの大切さを今一度見つめ直すことこそ最高の供養ではないでしょうか。