圓應寺 写経・写佛体験 2024.4

日付/時間
DATE:2024年4月28日(日) 18:30 - 20:30

会場
浄土宗照福山顕光院圓應寺

カテゴリー


令和六年四月度の写経・写佛のご案内です。初めての方も、引き続きの方も喧騒を離れ、黙の中で時を忘れて洗心いたしましょう。
新年度がはじまり、なおも混迷を続ける世相。ストレス過多のさ中、季節は八十八夜、立夏と続きます。
「八十八」という字は「米」という字になることから五穀豊穣を願う特別な日としてきていました。
「春雨降りて百穀を生化すればなり」
この時期に降る雨は、百穀を潤し発芽させる春雨として、「百穀春雨」といわれています。大切な恵みの雨なのです。
また摘み取られる新茶は、不老長寿の縁起物として古来より珍重されます。
慌ただしい変化の連続ですが、時を忘れて静かにわたしたちの心に写経・写佛を通して「穀雨」を降らせ、潤わせ、清め、誰もが持ち合わせている「幸せの種」の功徳に恵まれましょう。
四月末、時節は『牡丹華(ぼたんはなさく)』です。
牡丹華とは、牡丹が開花し始める頃。美しく、存在感があり堂々としている牡丹は「百花の王」そして時としてお釈迦様として例えられる「百獣の王」は獅子。
百獣に君臨する王といわれる無敵の獅子でさえ、ただ一つだけ恐れるものが我身の体毛の中に発生し、増殖し、やがて皮を破り肉に食らいつく「獅子身中の虫」です。
しかし、この害虫は、牡丹の花から滴り落ちる夜露にあたると死んでしまいます。そこで獅子は夜に、牡丹の花の下で休みます。まさに「唐獅子牡丹」。
獅子にとっての安住の地が、そこに在ります。「獅子身中の虫」とは、内部にいながら害をもたらす者や、恩を仇で返す者のたとえなのです。
「あなたにとって、依所となる安住の地はどこでしょう。」
「あなたの中の疲れたココロこそ獅子身中の虫ではないのでしょうか。」
「目に見えぬウイルスによるストレスを清めて最善の未来に取り組みましょう。」
自我の奥にある『もう一人の自分』、の調整をして残り僅かな平成を丁寧に進みましょう。仏心にめぐりあえて初めて、まこと得がたき依所となる安住の地が見えて参ります。
香の香り、燈明の光、一筆、一描はあなたに潤いを与えます。
仏を感じ、自分のこころの音無き音を聴く。
仏さまが見ていてくださる生き方。しっとりと慈悲と感謝が満ち、清らかな牡丹は花開き、明日満つ月光が灌がれた夜露に、渇いて痩せた心の中の「獅子身中の虫」は消え、優しい気持ちになった時、心を亡くしては見えなかったもの、気づかなかったとても大事な何かを知ることができるかもしれません。
一切の人々を救う仏さまの慈しみの雨が牡丹を伝ってあなたの心に潤いと栄養をもたらす。新しい夏のはじめの一歩「優しい心」の踏み出しをお祈り申し上げます。
一枚につき1000円(納経料込)です。
ぜひ、ご参加くださいませ。

予約

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