官兵衛とみつ姫のさくら願い文の物語
むかし、むかし
とは申せども、これは確かにこの世に息づいた、やさしくも深い祈りの物語。
筑前の国、福岡城のほど近くに、圓應寺という静かなる寺がございました。
この寺は、黒田官兵衛公如水の正妻、光姫さまのお心より生まれた、まことに慈しみ深いお寺にございます。
四月
花がほころび、命が芽吹くこの月は、不思議な縁に満ちておりました。
お釈迦さまがお生まれになり、法然上人もまたこの世に光を受け、そしてこの圓應寺も、春の息吹とともに生まれたのです。
まるで仏さまの導きが、時を超えて一つに結ばれたかのようでございました。
関ヶ原の戦が終わり、世はようやく泰平へと向かいます。
戦乱の世を駆け抜けた官兵衛公は、己が命の尽きる時を静かに悟り、余生を穏やかに生きる道を選ばれました。
その傍らには、いつも光姫さまがおられました。
光姫さまは、嫡男・長政公の行く末を案じつつ、同時に、長きにわたり愛し、愛されてきた官兵衛公と、安穏なる日々を過ごしたいと深く願われたのです。
その願いが形となり、福岡城のすぐそばに、この圓應寺は建立されました。
共に過ごした時は、決して長くはなかったかもしれません。
けれども、この境内に流れた時は、何ものにも代えがたい、静かな幸せに満ちておりました。
お二人は、歩んできた人生を振り返り、今ここにある幸せに、ただ感謝を捧げられたのです。
この寺には、その深い想いが、今なお息づいております。
やがて時は流れ、本殿の両脇には、二本のしだれ桜が育ちました。
「圓應寺しだれ桜」と呼ばれるその桜は、やさしく、やわらかく枝を垂れ、まるで官兵衛公と光姫さまの微笑みが、時空を越えて咲き続けているかのよう。
風に揺れる花々は、今もなお、お二人が静かに語り合っているようにも見えるのでございます。
さて
お釈迦さまがお生まれになったこの頃、春の風に心をゆだね、さくら願い文を書いて、そっと祈りを捧げてみませんか。
あなたの想いは、きっと花となって咲くでしょう。
縁を結び、結を深め、やがて新たな物語を咲かせてくれることでしょう。
この圓應寺の春は、今も変わらず、やさしい祈りを待っているのです。
スケジュール
12:00 和装道中
12:20 参進の儀(山門~参道~本堂)
12:40 花まつり法要
13:30 奉納ライブとさくら願い文花結い・ミニマルシェ「寺の市」
■和太鼓 池脇晋輔 池脇佳那
■三線 柴尾真理
■アイドル Vieserrut As
■津軽三味線 石井秀彩
■舞 ジャスミン 寿じゅり
■和装道中福娘
■神道夢想流杖術 筑前杖道会
■ライヤーと法螺貝 ゆっきー
■寺の市 marché
圓應寺スイーツ 他
■特別展示 アトリエ霽月『誕生仏』
予約
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