― 春の夜、心を「陰」に還すひととき ―
春風が花を散らすように、
年度末から新年度にかけて、私たちの暮らしは大きく動きます。
環境の変化、仕事の忙しさ、気づかぬうちに積み重なる疲れ。
気分が落ち着かない、心が浮つく、どこか焦っている・・・
そんな感覚を覚える方も多いのではないでしょうか。
それは、エネルギーが外へ外へと向かう
「陽」の気が強くなっている状態。
そんなときこそ、あえて静かな「陰」に身を委ね、
心と身体をやさしく調える時間を持ってみましょう。
四月十七日は、
江戸幕府初代将軍・徳川家康公のご命日です。
家康公が生涯掲げた言葉に、
「厭離穢土 欣求浄土(おんりえど・ごんぐじょうど)」があります。
混乱と争いの世を離れ、
安らぎと調和の世界を心から願い求める・・・
それは、現代を生きる私たちの心にも、
静かに響く祈りの言葉です。
圓應寺では、かつてこの日を縁日として家康公を偲び、
祈りを捧げてきたと伝えられています。
今年もそのご縁に心を寄せ、
特別な春の夜の瞑想会を開きます。
四月中旬は七十二候で
「虹始見(にじはじめてあらわる)」。
雨上がりの空に、淡く現れては消える虹の季節です。
古来、虹は龍や大蛇の姿と重ねられ、
世界各地で「天と地をつなぐ存在」として語られてきました。
日本でも、川や山、王の誕生にまつわる伝説の中に
龍と虹は深く結びついています。
卯月の「う」は、「はじまり」や「生まれる」という意味。
鳥たちが北へ帰り、羽音が風に混じる頃。
その気配に耳を澄ましながら、
家康公のご命日前の春夜、礼拝のひとときを共にいたしましょう。
暗闇道場に灯るのは、静かな灯明の光。
五体投地・接足作礼という、
最高の敬意を表す礼拝を重ねながら、
念仏を百八つ、ゆっくりと唱えていきます。
慌ただしい日々の中で見失っていたもの、
気づかずに通り過ぎていた大切な感覚が、
静けさの中で、そっと浮かび上がってくるかもしれません。
龍に導かれるように、
心の奥にある「音なき音」に耳を澄ます。
陰と陽が調い、
慈悲と感謝が、しっとりと胸に満ちていく・・・
そんな時間となるでしょう。
体調に応じて、途中で休んでいただいても構いません。
ここは、無理をする場ではなく、
バランスのよい生き方を体感する仏道修行の場です。
その場に身を置くだけで、
静かに上昇する気の流れを感じ、
自然と受け取っていただけるはずです。
初めての方もご安心ください。
礼拝行についてのレクチャーを行った後、
皆でゆっくりと「加行」を始めていきます。
春のはじまりに、
自分を整え、心を還す夜。
どうぞ、「癒やし」の感覚でお越しください。
定員は10名(先着順にて予約をお受付いたします)
携行品、服装
軽い運動ができる服装、タオル、ミネラルウオーター、あれば数珠
予約
アカウントをすでにお持ちの方は、ログインしてください。

